治療案内
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エッジワイズ装置

C)治療のステップ

文責:布袋善久,布袋裕美

エッジワイズ装置による治療の一般的なステップは、抜歯した場合、3段階に分けられます。
抜歯処置を受けたばかりの患者さんは、歯を抜いた場所がちゃんと閉じるのか不安が大きい時かと思います。それも含めて、ステップごとに見て行きましょう。

STEP1-歯の配列

期間:
6カ月~1年位
目的:
このステップでは、抜歯空隙を利用して上下すべての歯の凸凹を治し平らな平面になるように並べます。

このステップが終わる頃には凸凹の歯並びは、ほぼ平らになります。しかし、これでおしまいというわけにはいきません。上下の歯並びがそれぞれ平らになっていても、それがかみ合った時にお互い前後、あるいは左右にずれていては良くかむことはできません。

また、抜歯してできたスペースも残っています(写真下段)。
この頃になると、痛みも無くなり「もっと強くして」といった患者さんもでてきます。もっとも、ある基準以上に強くしたからと言って、早く動くわけあけではありません。

STEP2-抜歯空隙閉鎖

期間:
6カ月~1年位(STEP1が長くかかった患者さんは、この期間が短くなることが多いです)
目的:
歯の配列後に残ったスペースを閉鎖するステップです。STEP1が終わった段階では、犬歯、小臼歯のあたりにスペースが残っています。上下の4~6本の前歯をまとめて後ろへ動かし、このスペースを閉鎖します。

治療前に上顎前突(出っ歯)だった人にとっては、ようやく望みがかなえられるステップにやって来たことになります。下顎前突(受け口)だった人では、このステップに入る前の段階で、すでに、前歯の前後的関係は治っている場合が多いのですが、このステップで(主に下の前歯をまとめて後ろに動かすことにより)初めて治ることもあります。ここまで治療が進むと、上下の前歯の位置関係もほぼ正常な状態になり、出っ歯だった人の上の前歯はさがり、受け口だった人の下の前歯もさがります。口元もだいぶすっきりしてきて、今までの苦労がむくわれた気持ちになるでしょう。

このステップ(前後関係をしっかりと保つために)、あるいは、以降のステップをしっかりと行うために、上下のあごの間でゴムリングを使うことがあります。このゴムのことを、顎間ゴムと呼んでいます。通常、就寝中にご使用いただくもので、当院が指示した位置に患者さんご自身によって、かけたりはずしたりするものです。この「顎間ゴム」は、治療の中で非常に大切な役割をもっていますから指示どおりに、お使いください。そうでないと、治療が予定通りに進まなくなったり、思うように治らなくなることもあるので、一緒にがんばりましょう。(写真は顎間ゴムを使用中の状態です)

ここまでくると、8合目あたりです。もう、登頂した気分です。
でも本当は、ここから後の頂上までが歯の安定のためには大切な期間なのです。

STEP3-最終調整

期間:
6カ月位(場合によっては1年近く)
目的:
1本1本の歯の細かな位置付け(微調整)をして、上下の歯がしっかりかむように仕上げを行うステップです。

STEP 2まで終わった段階では、見た目にはほとんど凸凹もなく平らになり、出っぱりもなくなり、きれいな歯並びになりました。あとは、最終調整を残すのみです。

矯正治療では、この最後の仕上げも非常に大切なのです。このステップをおろそかにすると、理想的なかみ合わせが得られないばかりか、治療後の後もどりする可能性もでてきます。ここが、最後の我慢です。

これを乗り越えて、やっと重い装備から解放されます。登頂成功です。
おめでとうございます!この登山には、下りはございません。ご安心ください。


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