大人の矯正治療

1.最初に

明るい笑顔、素敵な口元は表情を明るくし、好印象を与えます。男性の場合も、そこから円滑な人間関係が築ける場合もあると思います。女性ならなおさらでしょうか。

もし、にこやかに微笑むことができなければ、その原因は何でしょう?
もし、歯並びが気になる、口元が気になるのであれば。矯正治療をお勧めいたします。歯肉が健康な状態であればもちろんですが、歯肉の状態の悪い方、虫歯の方の多い方でも、矯正治療がお役に立てることがあると思います
このページで、大人の矯正治療への一歩を踏み出してください。そこからあなたの笑顔が始まります。

2.実際の治療例

ケース 1

口元の突出感を主訴に来院された24歳の女性です。叢生を伴う上顎前突症例と診断し、上顎第一小臼歯抜歯ケースとしてエッジワイズ治療を行いました。通期治療に2年6カ月を要し治療費は78万円(税抜)となりました。上顎の永久歯の抜歯に協力をいただきましたが、良好な口元のバランスを獲得することができました。
尚、治療開始に際し矯正治療には虫歯、歯周病、歯の変色、歯肉退縮、歯根吸収、顎関節症、後戻りなどのリスクをご説明しました。

  • 初診時

  • 動的治療終了時

ケース 2

受け口を主訴に来院された20歳の女性です。叢生を伴う下顎前突症例と診断し非抜歯ケースとしてエッジワイズ治療を行いました。通期治療に3年を要し治療費はで80万円(税抜)となりました。非抜歯で良好な口元のバランスとかみ合わせを獲得することができました。
尚、治療開始に際し矯正治療には虫歯、歯周病、歯の変色、歯肉退縮、歯根吸収、顎関節症、後戻りなどのリスクをご説明しました。

  • 初診時

  • 動的治療終了時

ケース 3

口元の突出感を主訴に来院された24歳の男性です。上舌顎前突症例として上下顎第一小臼歯抜歯ケースとしてエッジワイズ治療を行いました。通期治療に2年8カ月を要し治療費はで79万円(税抜)となりました。永久歯の抜歯に協力いただき、良好な口元のバランスを獲得することができました。
尚、治療開始に際し矯正治療には虫歯、歯周病、歯の変色、歯肉退縮、歯根吸収、顎関節症、後戻りなどのリスクをご説明しました。

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  • 初診時

  • 動的治療終了時

ケース 4

一般歯科からの紹介で来院された46歳の女性です。上下顎叢生を伴う過蓋咬合症例と診断し補綴を前提とした矯正治療を開始いたしました。非抜歯ケースとしてエッジワイズ治療を行い、通期治療期間は2年4カ月、費用は76万(税抜)となりました。その後一般歯科にて補綴処置を受け、審美性に優れた良好なかみ合わせを獲得することができました。
尚、治療開始に際し矯正治療には虫歯、歯周病、歯の変色、歯肉退縮、歯根吸収、顎関節症、後戻りなどのリスクをご説明しました。

  • 初診時

  • 動的治療終了時

3.使用する矯正装置

先の治療結果を見ていただいて、矯正治療を望まれる方もあると思います。その際に、気になるのが矯正装置でしょうか。大人の方でしっかりした治療を受けていただくには、通常エッジワイズ装置が必要です。非抜歯で移動量が小さい場合などは、インビザラインなど、全く透明で、はめ外し可能な装置が使える場合もあります。見た目が気になるエッジワイズ装置ですが、材質をすべて「白い」ものでそろえ、目立たなくすることもできますし、全く裏側からの治療も可能です。装置が気になる方も、このように装置にはいろいろなバリエーションがありますので、一度、矯正医に相談されるとよいと思います。

エッジワイズ

一般的なエッジワイズ装置

ブラケットをセラミック製にし、ワイヤーも白いワイヤーを使用した写真。従来からセラミック製のブラケットは各種ありましたが、白いワイヤーに良いモノが無く、患者さんからも(白いワイヤー)は無いのですか?との問い合わせを多くいただいておりました。最近になって、良いモノが開発され、このように、ほとんど目立たない状態で治療を受けていただくことができます。

リンガル

リンガル

矯正装置の中で、「リンガル」と呼ばれ、歯の裏側から装着するエッジワイズ装置です。少ししゃべりにくい等のデメリットはありますが、目立たないではなく「表から見えない」のは最大のメリットです。また、リンガルの装置で、表からのエッジワイズ装置と同じく、フリクションフリーなブラケットが登場しており、より、歯に優しくなっております。
上下顎ともにリンガルで治療することもできますが、費用、期間などから上顎のみリンガル、下顎は「白い装置」での選択も良いかと思います。

インビザライン

インビザライン

透明な、プラスティック製の装置を装着することで、歯を徐々に整えていく矯正装置です。適応症例であれば、本当に目立たずに矯正治療を受けていただけます。

4.治療方針

Eライン

最後に、治療方針です。まず、一般的な話しですが、大人の方の場合でも、抜歯非抜歯での治療を選択いただけます。ただし、その選択によって治療結果が異なる場合もあります。また、すでに顎の発育など成長が期待できず、また、プロファイルの改善を希望される場合は、抜歯治療をお勧めすることが多くなります。プロファイルの判断の簡単な基準としてEラインをご紹介いたします。

Eライン説明

鼻先と顎の先(オトガイ)を結んだ線をEライン(E-line:エスティックライン)いいます。日本人の大人の場合、上唇がEラインより少し内側に、下唇がほぼライン上にあるのが、きれいなプロファイル(側貌)の基準とされています。

一度、ご自分のプロファイルと見合わせてください。もし、気になるようでしたら、矯正治療で改善することもできます。是非、参考にしてください。

5.最後に

当院では、十分な非抜歯での治療技術を持っておりますが、成長の終了した成人のかたなどは抜歯での治療をお勧めすることもございます。また、非抜歯での治療の限界もございます。決して、歯を抜かないことが目的ではなく正しいかみ合わせを得ることが目的です。抜歯非抜歯については、両方の治療計画を提示し、患者さんに選択いただけるように配慮いたしております。ただし、抜歯するかしないかで、最終的な治療結果が異なることもあります。相談いただければ、その点につきましても、しっかりご説明させていただきます。

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