顔の外に、装置の大部分が出ており、夜間に装着していただきます。この装置をご父兄の方にご説明すると、「着けて、寝られますか?」との質問をいただきます。答えを先に言いますと、「9割以上の方は、装着していただけます」。どうしても装着できない場合は、効果が弱くなることもありますが、別の装置で治療を継続させていただきます。
		
		
			ヘッドギアー
			
				
					ハイプル・ヘッドギアー
				 
				
					サービカルプル・ヘッドギアー
				 
			
			
				- 目的
 
				- 上顎の前方成長抑制と上顎大臼歯の後方移動のために使用されます。また、抜歯ケースにおいて、上顎大臼歯の不用意な前方移動を防ぎます。
					患者さんの骨格タイプに応じて、引っ張る方向が異なります。頭の上の方から引っ張るタイプを『ハイプル・ヘッドギアー』(写真1)、首の後から引っ張るタイプを『サービカルプル・ヘッドギアー』(写真2)といいます。 
				- 使用方法
 
				- フェースボウと呼ばれる器具を装着するのですが、フェースボウは、口の中に入るインナーボウと口の外側に出すアウターボウから成っています。
					大臼歯に固定されたバンドの外側にチューブがあり、そのチューブにインナーボウを差し込みます。
					ハイプルの場合は、アウターボウと頭に被ったヘッドキャップとの間にリリースモジュールというバネを取り付けます。
					サービカルプルでは、アウターボウと首の後にセットしたネックパッドとの間にリリースモジュールを取り付けます。
					使用時間ですが、14時間を目標に使用しますので、お家にいるときは食事と歯磨き以外、寝る時間も含めて使って頂きます。 
				- コメント
 
				- 主に、成長期の子供に使用し、上顎の前方成長抑制と上顎大臼歯の後方移動を目的としています。成人でも、抜歯ケースにおいて、上顎大臼歯の不用意な前方移動を防ぐ目的で使用することがあります。
					「こんな装置をつけて、寝られますか?」との質問をよくいただくのですが、最初は少し苦労することもありますが、必ず慣れて寝られますとお答えしています。
					リリースモジュールを装着した状態で、フェースボウを引っ張ったりしないでください。外れたインナーボウの先が、口の中や目に当たって怪我をする可能性がありますので、注意が必要です。 
			
		
		
			チンキャップ
			
				チンキャップ
			 
			
				- 目的
 
				- 下顎過成長による反対咬合の場合に、下顎の前方成長抑制のために使用します。
 
				- 使用方法
 
				- 下顎の先端のオトガイ部にチンカップをつけ、頭にはヘッドキャップを被ります。そして、その間に、エラスティック(輪ゴム)をかけます。エラスティックは定期的に交換します。
					使用時間ですが、14時間を目標に使用しますので、お家にいるときは食事と歯磨き以外、寝る時間も含めて使って頂きます。 
				- コメント
 
				- 成長期の子供に使用する装置です。身長の伸びや、下顎の成長、前歯部の被蓋(上の前歯と下の前歯との被さり方)をみて、使用期間を決めますが、背が伸びている間、長期間使用する可能性があります。
					「こんな装置をつけて、寝られますか?」との質問をよくいただくのですが、最初は少し苦労することもありますが、必ず慣れて寝られますとお答えしています。
					エラスティックは伸びきると力が働きません。定期的な交換を必ずお願い致します。
					チンカップで肌荒れがおこる場合は、チンカップと肌の間に、軟らかい布やガーゼをはさんでください。 
			
		
		
			プロトラクター
			
				プロトラクター
			 
			
				- 目的
 
				- 上顎劣成長による反対咬合の場合に、上顎の前方成長促進のために使用します。
 
				- 使用方法
 
				- 口腔内に取り付けたフックと顔の前方に取り付けたフェースマスクとの間に、エラスティック(輪ゴム)をかけて使用します。
					使用時間ですが、14時間を目標に使用しますので、お家にいるときは食事と歯磨き以外、寝る時間も含めて使って頂きます。 
				- コメント
 
				- 成長期の子供に使用する装置です。身長の伸びや、下顎の成長、前歯部の被蓋(上の前歯と下の前歯との被さり方)をみて、使用期間を決めますが、背が伸びている間、長期間使用する可能性があります。
					「こんな装置をつけて、寝られますか?」との質問をよくいただくのですが、最初は少し苦労することもありますが、必ず慣れて寝られますとお答えしています。
					エラスティックは伸びきると力が働きません。定期的な交換を必ずお願い致します。
					フェースマスクが接している箇所で肌荒れがおこる場合は、装置と肌の間に、軟らかい布やガーゼをはさんでください。